音楽理論

sus4コードの基本と頻出パターン

sus4コードの基本と頻出パターン

コード譜を見ていると頻繁に登場するsus4コード。

なんとなく響きは耳で分かっている、という人も多いと思いますが、ノンダイアトニックコードだということもあり使い方まできちんと理解していない人も多いでしょう。

ここでsus4コードについてしっかりとまとめておきましょう!

sus4コードの構成音

sus4(サスフォー)とは、「suspended 4th」の略したものです。
「suspended」とは「吊り上げる」といった意味で、元々のコードにある3度の音を4度に吊り上げる、という意味になります。

3度が4度になるのでトライアドの構成音程はRoot、P4、P5
4和音の場合はトライアド+m7になります。

表1 sus4の構成音程

コード名 構成音程
sus4 R, P4, P5
7sus4 R, P4, P5, m7

ギターでの6弦ルート、5弦ルートの基本的な押さえ方も確認しておきましょう。

6弦ルート

図1 6弦ルートのsus4

5弦ルート

図2 5弦ルートのsus4

sus4の特徴

まずはsus4の音を聞いてみましょう。

sus4単体で聴くと、どこかフワフワした浮遊感のある響きを感じられます。
どこか落ち着きが悪く、居心地の悪い感じです。

このsus4独特の浮遊感は、コードの印象を決める3度の音が無いことからきています。
明るくも暗くも無いどこか掴めない感じですね。

コード進行の中ではこの落ち着きの悪い感じを解決したくなります。
その為、sus4が出てきたら次に同じルートの4度を3度に戻したコードが来ることがとても多いです。というかポップスではほとんどこの形で出てきます。

4度が3度に戻ることにより解決した感じがします。
実際に聴いてみましょう。

図3 コード進行1(Dm7-G7-C7sus4-C)

耳に馴染んだよく聴く進行じゃありませんか?
特にサビの終わりとかで聴きますよね。

このようにsus4はこのままだとなんか終われないような雰囲気を持っていて、4度を3度にしたコードに進行することにより解決します。

まとめ

ここまでの重要ポイントをまとめると下記となります。
しっかり確認しておきましょう。

  • sus4には3度が無い→明るくも暗くもない浮遊感のある響き
  • sus4が出てきたらその後には同じルートを持つコードが来る事が多い

頻出パターン

sus4は出現するパターンがほとんど決まっています。
そのパターンを覚えちゃいましょう。

Isus4

Iのトニックをsus4にするというもの。
Isus4→Iという進行が定番です。

では実際に使用例を見てみましょう。
ちなみにキーは全て「C」です。

図4 コード進行2(Dm-G7-C-C)

良くあるこんな進行があったとします。
ツーファイブでIに解決する、という進行です。

ではIの前にI7sus4を入れてみましょう。

図5 コード進行3(Dm-G7-C7sus4-C)

どうですか?
sus4を挟むことによって、なんかIへの解決が遅れたような気がしませんか?

このように、sus4には解決を遅らせる特性があります。

これを「遅延解決」といいます。

解決が遅れて聴こえる理由

Iをsus4することによりファの音が鳴っていることになります。
このファは、V7から見るとm7の音になります。

つまり、Iをsus4にすることによりV7のm7が残っていることになるんですね。

V→Iのドミナントモーションでは、トライトーンが解決することにより解決になります。
しかし、Isus4にすることによりV7のm7が残る為解決が中途半端になってしまっています。

つまりドミナントモーションでのトライトーンの解決が中途半端になってしまっているんですね。

そのため、解決が遅れて聴こえます。

図6 遅延解決の原理

ドミナントモーションの基本の紹介記事を別に書いていますのでそちらもご参考ください。

ドミナントモーションの基本
ドミナントモーションの基本今回の記事のテーマはドミナントモーションです。 音楽理論の本当に基本的な部分ではありますが、理論の中でも一番と言っていいほど大事な項目...

Vsus4

次はVのドミナントの前にVsus4を置くパターンです。
これも頻出です。

図7 コード進行4(Dm-G7sus4 G7-C)

V7をV7sus4とV7に分けています。

これに先ほどのIsus4を組み合わせてsus4を連続させるパターンもあります。

図8 コード進行5(Dm-G7sus4 G7-C7sus4-C)

最後の解決に向けて盛り上げている感じがありますね。

IIsus4

上記の2パターンに比べたら出現頻度は少し落ちます。

IIsus4も同様に4度を3度に下げIIに行くことがほとんどなのですが、IIは元々IImなので、IImに行くパターンとIIに行くパターンと2パターンあります。

図9 コード進行6(Am-F-G7-Dsus4 D7-Am)

この進行ではII7に行っていますが、勿論IIm7でも大丈夫です。
II7自体はダブルドミナントでおなじみですね。

余談ですが、II7は理論書ではよく「II7はダブルドミナントでV7に進む」という説明されています。
確かにV7に進むことも多くありますが、ポップスではII7の後にはIVが続くことの方が多くあります。

II7が出てきたら次に何がきているのかをチェックしてみましょう。

ドッペルドミナント
ダブルドミナントはドッペルドミナントとも言います。
どちらも同じ意味、同じ使い方をします。

まとめ

以上がsus4のまとめになります。

基本的には「遅延解決」がメインで登場し、同じルートのコードに進みます。

この特徴さえ覚えておけば、「あーいつものsus4のパターンね」とすんなりコード進行を解釈できるようになります。

使用パターンも決まっていますのでこれを覚えて苦手意識をなくしちゃいましょう!

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