ギタリスト紹介

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン)

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速弾き界に彗星の如く現れたJason Richardson。

皆さんはご存知でしょうか?
機械のように正確無比なテクニックとフレーズセンスで突如有名になりました。

メタル好き以外の方もチェックしておきましょう!

プロフィール

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - プロフィール
出典:Jason Richardson

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン)
生年月日:1991年7月30日
出身:アメリカ合衆国ヴァージニア州マナッサス

バイオグラフィー

父親も音楽経験者で幼少期からギターを始めていたジェイソンですが、ネットに有名になる前の写真などが残っています。

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - バイオグラフィー - 3years old
出典:Jason Richardson

ジェイソンが3歳の頃の写真です。

Dコードを押さえているのでしょうか。可愛いですね。笑
家には楽器が一通りあったようでピアノも弾けます。

こちらはMetallicaの”One”をコピーした動画とのことですがだいぶテクニックが荒いです。

ジェイソンにもこんな時期があったのかと思うと安心しますね。

出典:Jason Richardson

こちらはジェイソンが自らのチャンネルに上げている17歳の頃の映像です。
既に恐ろしいテクニックです。

こんな時期を経ながらどんどんテクニックを高めていったジェイソン。

今でこそソロギタリストの印象が強いですが、元々はバンドのギタリストとして名を上げていきました。

2009年から10年まではAll Shall Perishのサポートしてライブに出演していました。
この頃はライブサポートということで作曲には参加していません。

それと並行してメタルコアバンドBorn of Osirisのギタリストとしても活動し、2011年にリリースされた”The Discovery”ではジェイソン節を炸裂させています。

The Discovery / Born of Osiris

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - The Discovery / Born of Osiris
The Discovery
Born of Osiris
リリース:2011年

Devastate solo

出典:BornofOsirisOfficial

Born of OsirisのチャンネルにDevastateのソロを弾いたジェイソンの映像が残っています。

2012年、Born of Osiris脱退後はデスコアバンドChelsea Grinに加入。
在籍時は2枚のCDをリリースしました。

Evolve EP / Chelsea Grin

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - Evolve EP / Chelsea Grin
Evolve EP
Chelsea Grin
リリース:2012年

Ashes to Ashes / Chelsea Grin

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - Ashes to Ashes / Chelsea Grin
Ashes to Ashes
Chelsea Grin
リリース:2014年

しかしバンドのデスコアの方向性とジェイソンのメタル嗜好が合わずに2015年に脱退。

このように数々の有名バンドのギタリストとして活動していましたが、Chelsea Grin脱退を機にソロプロジェクトを立ち上げることにしました。

そしてジェイソンを一気に有名にしたのが、ゲストソロとして参加したPolyphiaの”Aviator”でしょう。

出典:Polyphia

これにより世界的に「こいつ誰だ!?」となり一気に注目を集めました。
この楽曲はMuseに収録されています。

Muse / Polyphia

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - Muse / Polyphia
Muse
Polyphia
リリース:2015年

そして2015年11月、その追い風もありソロアルバムを作るためにクラウドファンディングを開始。

若き天才ドラマーLuke Hollandとともにタッグを組んで始動しました。
その募集ページが現在でも残っています。

https://www.indiegogo.com/projects/jason-richardson-solo-album#/

これにより制作されたアルバムが、現在唯一のソロアルバム “I”です。

映画のサントラのような厳かさとメタルが融合し、壮大なサウンドが繰り広げられています。

ちなみにこのアルバムに収録されている”Retrograde”はChelsea Grin在籍時に書かれた曲なのですが、メンバーに聞かせたところ複雑すぎてNGをくらったそうです。

I / Jason Richardson

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - I / Jason Richardson
I
Jason Richardson
リリース:2016年

このアルバムによりテクニック、作曲能力の高さが評価され一気に世界的に名を轟かせました。

公式個人サイトでTAB譜が販売されていますのでカバーしたい方はぜひチェックしてください。
サイン付きなども購入可能です。

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - I / Jason Richardson / Tab
” I ” The Complete Guitar Transcription DOWNLOAD
Jason Richardson

そして2018年からメタルコアバンドAll That Remainsのライブサポートとして加入し、のちに正式メンバーとして加入しました。

Everything’s Wrong / All That Remains

出典:allthatremainsmusic

スタイル

基本的に7弦ギターを使用しています。
アルバムに8弦ギターを使用している曲がありますが、持っていないのでPeripheryのMishaに借りたそうです。

ちなみにライブではピッチシフターを使って7弦で無理やり弾いています。

ジェイソンはとにかく正確、複雑、テクニカルにつきます。

レガートよりもピッキングを多用し、正確かつ高速オルタネイトはテクニカルで名を馳せた先人たちを凌駕するほど。

ただ速いだけの音楽は数多くありますが、ジェイソンは速いのはもちろんメロディーセンスがピカイチです。

How Down

出典:Luke Holland Drums

技術の高さだけでなくメタルからカントリーの要素まで詰め込んだ遊び心のある楽曲”Hos Down”です。

ソロアルバムの中でも随一の人気を誇っています。
アウトロの高速オルタネイトフレーズは圧巻です。

Tendinitis

出典:Jason Richardson

リフが複雑すぎて変拍子かと思うかもしれませんが、ジェイソンは意外にも変拍子って少ないんですよね。

ドラムがポリリズム等を使っていてリズムも複雑に聞こえますが、基本的には4/4拍子が多いです。

Jason Richardson – Picking Perfection

出典:Guitar World

この動画ではジェイソンが”Omni”のフレーズを例に自らのピッキングについて語っています。

この他にもジェイソンのチャンネル、ソロプロジェクトのドラマーであるLuke Hollandのチャンネルに多数動画が上がっているので是非チェックしてください。

Jason Richardson : https://www.youtube.com/user/JasonOsiris
Luke Holland : https://www.youtube.com/user/LukeHollandDrums

使用機材

ギターは昔からMusic ManのJohn Petrucciモデルを愛用しています。

ジェイソン個人のスタジオですがJohn PetrucciモデルであるJP、Majestyシリーズがずらりと並べられています。圧巻です。

JPシグネイチャーを使い続けていたジェイソンですが、2019年、ついにMusic ManからジェイソンモデルのCutlassが発売されました。

ボディシェイプやPUなど相違点はありますが、かなりJPシグネイチャーに近いスペックですね。

Music Man
Jason Richardson 7 String Cutlass guitar

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - 使用機材 - ギター - Music Man Jason Richardson 7 String Cutlass guitar
出典:Music Man

仕様

Body Wood Alder
Bridge Custom 7-string Music Man®
floating tremolo, made of black plated, hardened steel
with black plated steel saddles
Scale Length 25-1/2″ (64.8cm)
Neck Radius 15″ (38.1cm)
Frets 24 – Medium Jumbo profile, Stainless Steel
Neck Width 2-19/32″ (65.9mm)。
Neck Select figured roasted maple neck
Fingerboard Ebony
Neck Finish Gunstock oil and hand-rubbed special wax blend
Tuning Machines Schaller M6-IND locking
Neck Attachment 5 bolt, sculpted neck joint
Pickups HH – Music Man Custom 7 string humbucking pickups, Ceramic magnets

アンプは個人スタジオを見る限りPRSのARCHONを使用しているようです。
たまにMVにも登場しています。

ARCHONのサウンドはKeith MerrowとJeff Loomisがサウンドデモ動画を上げているのでご覧ください。

出典:Keith Merrow

しかしジェイソンはライブなどでは基本的にAxe Fx(Fractal Audio Systems)を使用しています。

ジェイソンの公式サイトでライブ用のAxeパッチを販売しています。

Jason Richardson(ジェイソン・リチャードソン) - Axe FX 3 Live Patches 2018
Axe FX 3 Live Patches 2018
Jason Richardson

こんなお手軽にプロのサウンドを使えるなんて良い時代になりました。

エフェクターに関してはあまり使っている印象のないジェイソンですが過去にこんなツイートをしています。

Axe一台で完結させているイメージはありますがこのように実機を触っての研究は日々しているのでしょう。

ピックはErnie BallのProdigyを使っているとインタビューで答えています。
Instagramにもこのような投稿をしています。

ただ別のオリジナルピックを公式サイトで売っていますし、実際にどのピックを使用しているのかは分かりません。

アーティスト関連サイト

おわりに

超絶テクニックと作曲能力、そして甘いルックスを持つジェイソンリチャードソン。

凄すぎてもう嫉妬も起こりません。
こういう全て兼ね備えている人がスターになるのでしょうね。笑

この若さで既にこれだけのテクニックを持っているとは、今後がすごく楽しみです。

とは言え、たゆまぬ努力と膨大な練習がジェイソンの技術を作っているのは忘れてはいけません。
ジェイソンがよく言っているアドバイスに

“PLAY SLOW!”

というものがあります。
直訳すると「ゆっくり弾け」です。

つまりいきなり速く弾こうとするのではなくまずゆっくり正確に弾けるようにしよう、ということですね。

焦らず地道に練習することによって今のジェイソンがあるという事でしょう。

これに見習い焦らずゆっくりと正確に弾けるように練習していきましょう!

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