音楽をする上で欠かせない、全世界共通の五線譜。
言語や楽器が違っても、五線譜に表すことによりどの楽器をどのように演奏すれば良いかを記録することが出来ます。
このおかげで、現代でも何百年近くも前に作成されたクラシック音楽を演奏し、嗜むことができます。
ほとんどの楽器が五線譜を読んで演奏をする為、楽器演奏者は五線譜読むことができます。
しかしギタリストの多くは、五線譜を読むことが出来ません。
その原因は、ギターに特化したTAB譜の存在のためです。
ギターはTAB譜さえ見れば、五線譜を読まなくてもギターを演奏できてしまうのです。
しかしそれは果たして音楽的であると言えるでしょうか?
音楽をやっている以上、ギタリストでも最低限五線譜は読めるようになりたいものです。
そこで今回は、五線譜を全く読めないギタリストの為に、五線譜読譜の基本的な項目をおさらいしていきましょう!
五線譜各部位の名称
図1 五線譜の線の名称
これは五線譜そのもの各部位の名称です。
が、別に覚えなくても大丈夫です。笑
なんとなく知っておく程度で問題ありません。
次に音符の名称を見ていきましょう。
図2 音符の各部名称
音符のそれぞれにも名前があったんですね。
「はた」がついたり、「ぼう」がついたりすることにより音の長さを表します。
図1の線上や線間に、図2の音符が置かれることにより音の高さを表しています。
ト音記号での音符の読み方
図3 ト音記号
図3の記号が楽譜の一番左にあるのを見たことあるでしょうか?
この記号はト音記号という記号です。
ト音記号の由来
ドレミファソラシは日本語だとハニホヘトイロであるのはご存知でしょうか?
ト音記号をよく見ると、ト(G)の音をくるっと囲うようになっています。
この囲っている部分がトの音、というのがト音記号の由来です。
ちなみにト音記号のマークはアルファベットのGの形を崩したものです。
ト音記号の場合は音の位置は下図のようになります。
図4ト音記号の音の位置
まずは基準となるドの位置を覚えてその間をだんだんと覚えていきましょう。
頑張ってそのまま暗記してもいいのですが、位置を覚えるための語呂合わせがあります。
図5ト音記号の語呂合わせ
下から「ドミソシレファ」を「御味噌汁レバー」と覚えるというものです。
かなり無理矢理ですよね。笑
ヘ音記号での音符の読み方
図6 ヘ音記号
ヘ音記号は、ト音記号よりも低い部分を五線譜に表すために用いられる記号です。
ヘ音記号になると、五線譜の読み方が変わります。
図7 ヘ音記号の音の位置
ト音記号と全然違っています。
ちなみにヘ音記号の上の加線のドは、ト音記号の下の加線のドと同じ音になります。
図8 ト音記号とヘ音記号の関係
ヘ音記号の音の位置は、上から「ドラファレシソ」を「捕らわれし像」と覚えましょう。
図9 へ音記号の語呂合わせ
へ音記号の由来
ヘ音記号は、へ(F)の音が点で囲まれているのが由来となっています。
ヘ音記号のマークはアルファベットのFの形を崩したものです。
拍子記号
拍子とは、一小節の中に拍がいくつあるか、というのを表したものです。
「1、2、3、4…」と数える、このビートのことを拍といいます。
その曲が何拍子なのかを記入するのが拍子記号です。
1小節とは
1小節とは、五線譜上の縦線で区切られた区間のことを言います。
図10 小節線
図11 拍子記号
ト音記号の右側に書かれている4/4が拍子記号です。
分母には拍の基準になる音符が書かれていて、分子には1小節に入る拍の数が書かれています。
4/4拍子とは、「4分音符が1小節の中に4つ入る」という意味になります。
つまり「【分母】分音符が1小節の中に【分子】個入る」というように覚えましょう。
図12 拍子記号の意味
ちなみにポップスの多くは4/4拍子が基本となっており、4/4はc(commonの略)と表記されることがあります。
図13 省略表記のc
練習問題
最後に五線譜上の音を答える練習問題をしてみましょう。
問1
問2
問3
問4
問5
問6
問7
問8
まとめ
ということで今回は五線譜の本当に基本をまとめました。
その②では、もっと細かく五線譜の読み方を学んでいきましょう!
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