奏法解説

弦を押さえるとき(押弦)の位置と力加減

弦を押さえるとき(押弦)の位置と力加減

弦を押さえることを押弦(おうげん)といいます。

押弦は、ギターを弾く上で基本中の基本ですが、間違った押弦に慣れてしまうとピッチ(音高)が安定せず音痴に聴こえてしまうなど、上達の妨げになります。

今回は、ピッチ(音高)の良さにも直結する弦を押さえるとき(押弦)の位置と力加減についてご紹介します!

出音が気持ち悪い

このような経験はありませんでしょうか。
アンサンブルで自分の出音を聴いたときに

なんか出音が気持ち悪い・・・
もう一度チューニングしたけど、まだ気持ち悪い・・・。
チューニングは合っているのに・・・。

この気持ち悪さの原因は、ピッチ(音高)の悪さです。
そして、このピッチ(音高)の悪さの根本原因の1つとして押弦の位置や押弦の力加減が関わってきます。

アンサンブルで出音に違和感を感じ、チューニングが合っている場合、押弦の位置と力加減を確認しましょう!

ピッチ(音高)が悪い

ピッチ(音高)の悪さは押弦以外にも、オクターブチューニング、ネックの捻じれなどの原因があります。

押弦が正しく、ピッチ(音高)が悪い場合は押弦以外の原因がないか確認しましょう!

押弦する位置

正しい位置

図1 押弦の正しい位置

フレットのすぐ左隣を押弦します。
5fを押弦する場合は、5fよりの位置となります。

12f以上の場合は、フレット間隔が狭くなるため、フレットのすぐ隣ということをあまり意識しませんが、12f以下の場合は必ず意識するようにしましょう。

12f以下で押弦する位置が身についていると12f以上でも自然と正しい位置になります。

フレット幅はネックスケールによって多少変化しますが、フレットの位置と押弦の位置関係は同じになりますので、どのネックスケールでも共通の位置です。

なおネックスケールの種類の記事を別に書いていますのでそちらもご参照ください。

ネックスケールの種類
ネックスケールの種類ギターを選ぶ時、ネックの指板材やフレット数などは出音やプレイスタイルに直結するため、しっかりと確認しますよね。 でも、ネックスケー...

間違った位置

図2 押弦の間違った位置

5fを押弦する場合、

  • 4fよりの位置
  • 4fと5fの中心の位置

は間違った押弦の位置です。

間違った位置で押弦すると、ピッチ(音高)が悪くなります。

ピッチ(音高)が悪いのが押弦の位置と気づかず、他に原因があると思いトラスロッドの調整など行ってしまうと、ネックにとっていい状態ではなくなります。
そして徐々に弾きづらいギターになってしまいますので、注意しましょう!

どんなにチューニングが合っていても、どんなにギターをいい状態にしても、押弦の位置が間違ってしまっては元も子もありません。

4fと5fの中心の位置
演奏中、この中心の位置を押弦してしまうことはよくあります。

そして、アンサンブルでもピッチ(音高)の悪さをそこまで感じません。

今回は「正しい押弦の位置」に焦点を当てていますので、この中心の位置は間違いとしています。

正しい押弦の位置を知った上で中心位置を押弦することと、正しい押弦の位置を知らずに中心位置を押弦していることはまったく異なりますので注意しましょう。

正しい押弦の位置を知った上で正しいピッチ(音高)になるように押弦しましょう!

押弦する力加減

正しい力加減

図3 押弦の正しい力加減

1. 音が出ない程度に押弦します。
2. 徐々に力を入れ、音が出たときの力加減を感じます。

この力加減が必要最低限の力加減です。

どうですか?
こんなに少ない力加減でいいのか!と驚いた方もいるのではないでしょうか。
そうなんです、音を出すにはこの力があれば十分なのです。

必要最低限の力よりも力加減が大幅に上回っている場合は、力んでいることになりますので、徐々に力みをなくしていきましょう。

正しい押弦の力加減のメリット

疲れにくくなる

力加減が身につくと余計な力が入らないため、疲れにくくなります。

疲れにくくなると長時間のステージやレコーディングでも最初から最後まで自分のプレイスタイルを維持することができます。

特にステージでは、緊張やステージングで体力を消耗しますので、自分のプレイスタイルを維持できる押弦の力加減はとても大事になります。

速弾きに有利になる

必要最低限の力で押弦しているため、余分な力みがなく、指を速く動かくことができるようになります。

押弦する指の速度に悩んでる方は、一度押弦する時の力加減を確認することをオススメします。

速弾きの力み
速弾きには力みが必要になります。
上記と矛盾している印象を受けますが、押弦する力加減の力みと速弾きの力みはまったく異なります。

速弾き時にはしっかりと力みつつ押弦は必要最低限の力加減で押弦する事が大事になります。

間違った力加減

図4 押弦の間違った力加減

少し見えにくいかもしれませんが、正しい押弦の力加減と間違った押弦の力加減を比べたと時、間違った押弦の力加減の方が弦がより凹んでいる(曲がっている)のが見えますでしょうか。
見栄えのこの僅かな差が出音にははっきりと現れます。

出音が実音より♯する

先ほど、力むことは間違いではないと言いましたが、力み過ぎは間違った押弦の力加減です。

力み過ぎると出音が実音より♯します。
特に♯しやすいのは巻弦(4弦、5弦、6弦など)で、目一杯の指の力で押弦すると半音近く♯しますので注意しましょう!

特に7弦、8弦などの多弦ギターを使用しているギタリストは注意しましょう。

ビビリが発生する

弱過ぎると弦とフレットがしっかりと接触しないため、ビビりが発生し、しっかりとした音が出ません。

ビビりの原因は押弦の力加減だけではありません。
ネックの捻じれ、フレット浮きなどもビビりの原因になりますので、押弦の力加減が合っていて、ビビりが発生している場合は、メンテナンスに出すことをオススメします。

コード

コードを押弦する際についてもまったく同じ考え方です。

押弦は、単音、コード、奏法などに関係なく、力み過ぎず弱過ぎない力加減が必要になります。

バレーコードを多様すると人差し指だけなんか疲れる・・・

という場合は力み過ぎています。

  • 人差し指の力加減
  • 人差し指以外の力加減

を確認し、最後にコードとしての力加減を確認する事をオススメします。

バレーコード

図5 バレーコード

セーハを使用しているコードをバレーコードと言います。

セーハ
一本の指で同フレット上の複数の弦を同時に押弦する奏法のことです。

まとめ

簡単に言えば、弦を押さえるだけの押弦ですが、とても奥深いですよね。

ステージやレコーディングなどでは、テンションが上がり多少は押弦する力が強くなりますが、日々の練習から押弦の力加減を意識するとこで、力み過ぎず弱過ぎない押弦の力加減が身に付きます。

初心者、中級者、上級者に関わらずとても大切な押弦ですが、初心者の方は変なクセがついてしまう前に正しい押弦の位置を身につけていきましょう!

ギタリストにとってステージやレコーディングが本番なので日々の練習から気をつけていきましょう!

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