上達への第1歩!と言えるくらいメンテナンスは大切です。
メンテナンスは各週、各月のものもあれば数ヶ月単位のものもあります。
適切な時期に適切なメンテナンスができるように準備しておく事は大切です。
ギターを常にベストな状態を保つことで自分の好調/不調さえも見極めることができます。
今回は、ギターをベストな状態に保つためのメンテナンスグッズの種類についてご紹介します!
クロス
出典:サウンドハウス
クロスは最低1枚は必ず必要です。
おすすめは「汚れ落としクリーナー用」、「保湿オイル用」「乾拭き用」の3枚があると安心です。
クリーナーとオイルは成分が違うので、クロス自体を分けて混じることを予防することをおすすめします。
汚れ落としクリーナー用
指板の汚れ落しのためにクリーナーをつけて使用します。
汚れ落としクリーナー用には、コットンクロスがおすすめです。
コットンクロスは、液体の吸収に優れているため、クリーナーやオイルなどを着けても液垂れがしません。
定番
KEN SMITH / SMITH POLISH CLOTH
細かい糸くずを出しにくい構造になっていて、人にも有害な成分も無く、シリコン成分も含んでいないため塗装に悪影響がありません。
PLANET WAVES / Untreated Polish Cloth
糸くずがでます!がいい意味で雑に扱う事ができます。
クロス丸々1枚を持ち運ぶというよりは、ハサミで1/4ほどの大きさに切りコンパクトにして移動用にするというような使い方も気楽にできます。
保湿オイル用
指板の保湿のためにオレンジオイル/レモンオイルなどのオイルをつけて使用します。
保湿オイル用には、コットンクロスがおすすめです。
コットンクロスは、液体の吸収に優れているため、クリーナーやオイルなどを着けても液垂れがしません。
定番
FERNANDES / WCS Polishing Cloth 625S
細かい糸くずを出しにくい構造になっていて、シリコン成分も含んでいないため塗装に悪影響がありません。
FENDER / Treated Polish Cloth
糸くずがでます!がいい意味で雑に扱う事ができます。
クロス丸々1枚を持ち運ぶというよりは、ハサミで1/4ほどの大きさに切りコンパクトにして移動用にするというような使い方も気楽にできます。
乾拭き用
パーツの汚れ落とし、ボディ/ネック裏なとの手垢落としに使用します。
ライブ後、飛び散った汗を拭くのにも最適です!
汗は錆の原因にもなるので、なるべく拭くようにすることをおすすめします。
乾拭き用には、マイクロファイバークロスがおすすめです。
マイクロファイバークロスは、人工線維で作られ、キメが細かくて生地が非常に柔らかいため、ギター本体の塗装を傷つけることなく汚れをふき取ることができます。
定番
JIM DUNLOP / PLATINUM 65 MICROFIBER CLOTH
素材も柔らかく研磨剤を使用していないので、塗装に悪影響がありません。
MUSIC NOMAD / MN202
超音波を使用した特殊カット技術で作られているため、縫い目のないクロスです。
指板クリーナー
出典:サウンドハウス
指板の汚れ落としに使用します。
指板の汚れは主に手垢で、手垢を落とさずに放置しておくとなかなか落ちなくなってしまいます。
弦の交換と合わせてクリーニングすることをおすすめします。
定番
TRICK / TP11 Fretboard Cleaner
化学製品のような独特の匂いがありません!そして何よりも綺麗になります。
ギターのメンテナンスグッズは、独特な匂いがするものが多いですよね。
「化学製品のような匂いがない」というのは以外にも「特徴」になります。
ネック裏の汚れ落としには使用することができませんので、注意してください。
指板保湿オイル
出典:サウンドハウス
保湿オイルには、オレンジオイルやレモンオイルなどがあります。
塗装の施されていないローズウッド指板やエボニー指板などの保湿として使用します。
ローズウッド指板/エボニー指板
ローズウッド指板やエボニー指板は乾燥に弱く、乾燥がひどいにも関わらず何もせずにいるとヒビが入ってしまうこともありますので、保湿は大切です。
メイプル指板
メイプル指板の場合は既に塗装されているものがあります。
既に塗装されているものは、保湿目的でオイルを塗っても指板の木目にオイルが入り込まないので効果はありません。
塗装されているメイプル指板にオイルを塗っても汚れは落ちますが、やはり汚れを落とすなら指板クリーナーを使用することをおすすめします。
オイルを使用した際の影響
メイプル指板には、オイルを塗ると影響が出るものもあります。
ヴィンテージギター、コレクション級のハイエンドギターを使用している方は、指板の仕様を確認し、不明な場合はメンテナンスに出すことをおすすめします。
定番
ROCHE THOMAS / Premium Fingerboard Oil
ローズウッド指板、エボニー指板に最適とされていて化学製品のような独特の匂いもなく、ほぼ無臭に近いです。
仕上がりがサラッとするオイルもありますが、Premium Fingerboard Oilはしっとりとした仕上がりになります。
ネック裏の汚れ落としにも使用することができます。
HOWARD / Orange Oil
有名なオレンジオイルです。
海外では家具用のオイルとして販売されていますが、日本では楽器用として販売されています。
家具も楽器も木であることには変わりないのでまったく問題なく使用できます。
化学製品のような独特の匂いなく、オレンジの匂いがしてちょっと爽やかな雰囲気を味わえます。
ネック裏の汚れ落としにも使用することができます。
ポリッシュ
出典:サウンドハウス
乾拭きでは落ちない手垢や汚れ落としに使用します。
主に、ボディ表/裏、ネック裏やヘッドなど、指板、パーツ以外に使用します。
ポリッシュは汚れ落としとしてだけではなく、ツヤや光沢も出すことができます。
ポリッシュは塗装部分のみ
塗装部分については万能ですが、指板など塗装のない部分には使用することができません。
塗装のない部分に塗ってしまうとポリッシュが染み込んでしまい、木材によくありません。
使用するのは塗装部分のみだけにする事をおすすめします。
定番
KEN SMITH / PRO FORMULA POLISH
マット/サテン塗装、ヴィンテージなど、塗装の種類や状態に関係なく使用する事ができます。
匂いがありますが、天然素材使用している製品のため化学製品の独特臭さはありません。
その匂いも拭き上げるとすぐに消え、気にならない程度の印象です。
Doc Simons / MIRACLE GUITAR POLISH
有害物質を含まないオーガニック素材で作られていて、マット/サテン塗装、ヴィンテージなど、塗装の種類や状態に関係なく使用する事ができます。
化学製品の独特臭さはなく、少し甘い匂いがしますが、その匂いも拭き上げるとすぐに消え、気にならない程度の印象です。
弦高測定器
出典:サウンドハウス
弦高の調整に使用します。
1弦側や6弦側の目安が記載されているようなものがおすすめです。
定番
HOSCO / Step Gauges for Guitar
0.1mm単位でも計測が可能で、ナットの溝、フレットの高さなども予め目安となる数値が用意されていたりしているので便利です。
WARWICK / ROCK BOARD ROCKN RULER
ミリ規格とインチ規格の2つが記載されています。
1弦側や6弦側の目安も記載されているため、弦高に迷ったときは参考にすると事ができ、自分の弦高が一般的な弦高よりも高い/低いなどもわかります。
フレットクリーナー
出典:サウンドハウス
フレットについた指の油、汗やサビなどの汚れ落としに使用します。
フレットに汚れがあると音が濁るため、出音に影響が出てしまいます。
フレットのクリーニングタイミングって難しいですよね。
- 「なんかフレットがくすんでるかな?」と感じた時
- 前回のクリーニングから3ヶ月〜半年経過している時
上記のような時にクリーニングしてあげることをおすすめします。
研磨剤
フレットクリーナーには、研磨剤が含まれています。
そのため、一気にごしごしクリーニングすると必要以上にフレットが削れてしまうため、3拭きづつくらいにフレットの状態を確認するようにしましょう。
定番
FERNANDES / SCRATCH MENDER 946
クリーム状のクリーナーです。
クリーム状だとついつい出しすぎてしますので、気をつけましょう。
少量づつクロスに出して使用することをおすすめします。
クリーム状のフレットクリーナーを使用する際は、指板保護用ボード、マスキングテープも使用することをおすすめします。
フレットクリーナーに含まれている研磨剤は指板には良くありませんので、指板保護用ボード、マスキングテープを使用して指板にクリーナーが付かないようにします。
指板保護用ボード
FERNANDES / Fingerboard Guard 3P
内包されているプレートは、0.070Inch(1.78mm)、0.097Inch(2.46mm)、0.125Inch(3.18mm)の3枚あり、フレットサイズに合わせ選択することができます。
マスキングテープ
3M / 243J
幅が細めのマスキングテープもありますが、ある程度の幅がある方が気楽に貼っていくことができるのでおすすめです。
ナット潤滑剤
出典:サウンドハウス
チューニング、ピッチ(音高)を安定させるために使用します。
チューニングしているとまたに「ピキッ」「カーン」などの音を聞いたことがあると思います。
この音は、ナットに弦が引っかかり、その引っかかりがとれた時の音です。
この引っかかりが発生していると、アーミング後のチューニングが不安定になったり、ピッチ(音高)が不安定になったりします。
シンクロナイズドトレモロでチューニングが狂う・・・という方にもおすすめです。
ナット潤滑剤を使ったらサスティーンがなくなった
塗りすぎてしまうと、弦がナット潤滑剤の上に乗っかっている状態になるため、サスティーンが減少してしまう場合があります。
塗りすぎたという時はクロスで少し拭き取って上げましょう。
定番
Freedom Custom Guitar / SP-P-08
クリーム状の円滑剤です。
クリーム状のため、液だれすることがなくとても便利です。
BIGBENDS / Nut Sauce Lil-Luber
容器の先端がナットの溝に合うようになっているので、とても使い勝手がいいです。
工具
ニッパー
出典:サウンドハウス
弦交換時に弦を適切な長さで切るときに使用します。
ニッパーはこの用途以外に使用する機会はないのですが、必需品です。
ラジオペンチ
出典:サウンドハウス
ペグのネジやジャックなどのパーツの調整に使用します。
ジャックのネジは意外と緩みがちになり、故障の原因になりやすいので定期的に締めて故障を予防することをおすすめします。
ドライバー
出典:Amazon
ネジの調整に使用します。
主にペグ、オクターブチューニング時のブリッチサドルの調整、ロック式タイプの場合は、トレモロスプリングの調整にも使用します。
緩みすぎ/締めすぎのどちらもよくないので以外に頻繁に使用します。
小さいドライバーの方が持ち運びは便利なのですが、トレモロスプリングの調整などはネジがしっかり締められているので、小ささ重視よりもしっかり握れて力か伝わる大きさのドライバーがおすすめです。
六角レンチ
出典:サウンドハウス
トラスロッドの調整、ロック式タイプの設定などに使用します。
六角レンチはサイズの規格にミリ規格とインチ規格があるため、購入時は注意が必要です。
使用目的を確認し、ご自身のギター本体がミリ/インチのどちらを採用しているのかを確認する必要があります。
ミリ/インチの判断
ミリ/インチを確認し購入しても、袋を開けて混ぜてしまうとわからなくなってしまいますので、マスキングテープなどを使用してミリ/インチが分かるようにしておきます。
その他
ここからは「あると以外に役に立つ!」そんな便利グッズを紹介します!
接点復活剤
出典:サウンドハウス
ポットにノイズやガリが発生した時に使用します。
接点を復活させ、絶縁不良を回復させる洗浄剤です。
ジャックや5way(3way)スイッチ部分、エフェクターのノブなどにも使用することができます。
一時的にはノイズやガリは軽減されますが、ある程度時間が立つと再発することもあります。
ノイズやガリがあまりに目立つ場合はメンテナンスに出すことをおすすめします。
定番
ELECTRO-HARMONIX / Metal Contact
スプレータイプなので、サッとメンテナンスできます。
吹付け過ぎはよくないので、ちょっと多かったかなという時は、クロスや綿棒で拭き取りましょう。
CUSTOM AUDIO JAPAN / CLEANSABLE
液体タイプで、クロスや綿棒に着けて使用します。
接点の錆や汚れを落とすだけでなく、接触不良によるトラブルや音質劣化を未然に防ぎくことができます。
ストリングワインダー
出典:サウンドハウス
弦交換時に使用します。
なくても手で巻くことができるため、あまり多用はしないのですが、何本も手で巻くというのは以外に疲れますので、あると便利です。
定番
PLAYTECH / String Winder
ニッパー付きなどのものもありますが、なしで十分です。
なかなか壊れるものでもないので、意外と長持ちします。
ERNIEBALL / Power Peg
上記は手動なのですが、電動もあります!
弦交換がとても楽になると思うのですが、持ち運びが・・・。
ヘッドスタンド
出典:サウンドハウス
メンテナンス時にギターのヘッド部分を置くために使用します。
ヘッドに角度がついているギターの場合、ギター本体をそのまま平らな所に置くとネックに負荷がかかります。
その負荷を軽減するために使用します。
弦交換やネックの汚れ落としでは使用頻度は少ないと思いますが、時間をかけるメンテナンス、特にハンダを使用したメンテナンスやカスタマイズ時などには必須のグッズです。
定番
HERCULES STANDS / HA206
折りたたみ式になっているので、持ち運びにも便利です。
高さを変更することができるので、バンドで1つ持っておくとメンバー間で共有できちゃいます。
PLANET WAVES / HEADSTAND
折りたたみ式になっているので、持ち運びにも便利です
高さを変更することはできませんが、その分安定感はあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
1つのグッズで2つの役割があるものが少ないので、どうしてもメンテナンスグッズは増えてしまいますよね。
そんな時は「工具箱」にメンテナンスグッズ一式を収納しておくと便利です。
日々のギターライフからメンテンナンスを行うことが重要であり、上達への鍵です。
ギターをベストな状態にしてあげることも「ギタリスト」に含まれていると思いますので、自分のためにも、ギターのためにも日々メンテナンスを行っていきましょう!
お悩み相談コーナーと題し、いただいたギターに関するご質問に回答するコーナーがあります。
小さな悩み、大きな悩みなどに関わらず、気楽にご質問ください。
あたなのご質問で誰かの悩みも解消されるかもしれません!
ご質問お待ちしてます!