DTMをやっている人なら1度は聞いたことがあるであろうプラグインメーカーのWAVES。
みんな大好き、もはや定番を超えて業界標準と言っても良いでしょう。
単体販売だけでなく数多くのバンドルが存在し、近年では売価もかなり下がり初心者でも買いやすくなっていきています。
しかしこのWAVES、数多くのプラグインバンドルが存在します。
その為
- どれを買えばいいの?
- 自分に必要なのはどれ?
- そもそもバンドル買うべきなの?
といった様々な疑問が湧いてくるでしょう。
そこで今回の記事では、それぞれのバンドルの特色や、初心者におすすめバンドルを紹介していきます!
バンドルの種類
WAVESは下記のバンドルが存在しています。
- WAVES Silver
- WAVES Gold
- WAVES Platinum
- WAVES Diamond
- WAVES Horizon
- WAVES Mercury
下に行くにつれて上位バンドルになっています。
Mercuryはほぼ全部入りです。
名称は
Silver(銀) → Gold(金) → Platinum(プラチナ) → Diamond(ダイヤ)
と鉱石シリーズはだんだん高価になっていき、
Horizon(地平線) → Mercury(火星)
と宇宙へ飛び出していきます。笑
まずはそれぞれに収録されているプラグインをまとめてみましょう。
表1 各バンドルのプラグインの違い
SILVER |
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GOLD |
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PLATINUM |
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DIAMOND |
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HORIZON |
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MERCURY |
下記プラグイン以外のwavesプラグインが全て収録されています。
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高価になるにつれて収録されているプラグインが増えていきますね。
Platinum以降のDiamondとHorizonは純粋にグレードアップという感じではなく、収録されている内容の方向性が異なると言った感じですね。
MercuryはほぼWavesのプラグインが収録されています。
ちなみに
Mercuryまで行くと100種類を超えるプラグインが収録されていますが、wavesの魅力は何と言っても総容量の少なさです。
ドラムサンプラーなどサウンドライブラリだと何百GBもの容量を必要とすることもありますが、なんとWavesはVST版やスタンドアローン版など全てを含めても必要容量は8GBとなっています。
外部ストレージを用意せずともPC本体にインストールできるのも魅力ですね。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
Silver
出典:WAVES
収録プラグイン
表2 SILVERの収録プラグイン
SILVER |
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一通りのエフェクトが最低限入っている入門向けバンドルという感じですね。
ダイナミクス系からは基本的な機能を備えたC1とL1、空間系からはSuperTap、TrueVerbなどかなり使用頻度の高いプラグインが含まれています。
倍音調整をするプラグインMaxxBassやQ10使いやすく大活躍するプラグインです。
Renaissance系も使用頻度かなり高いです。
Gold
出典:WAVES
収録プラグイン
表3 GOLDの収録プラグイン
GOLD |
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値段もお手頃で最も人気があるバンドルです。
一番使用頻度が高いのはC4。
Silverには収録されていないマルチバンドコンプですね。
GTRはギターアンシミュなのでギタリストの皆さんには大活躍ですね。
Hシリーズはアナログ動作で、H-CompのCシリーズと違ったアナログライクサウンドは素晴らしいですね。
Platinum
出典:WAVES
収録プラグイン
表4 PLATINUMの収録プラグイン
PLATINUM |
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このバンドルの目玉は何と言ってもL2とL3です。
L1はサウンドの変化が大きく歪んだサウンドになってしまうことがありましたが、L2、L3は自然にマキシマイズできるのが特徴です。
個人的にはLシリーズの中で一番L2が好みです。
これだけのためにPlatinumにする価値はあります。
また低負荷高性能のRenaissanceシリーズがここから全てバンドルされているのも注目です。
Diamond
出典:WAVES
収録プラグイン
表5 DIAMONDの収録プラグイン
DIAMOND |
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Diamondからようやくマルチバンドリミッターが収録されます。
L3 Multimaximizerはマスタートラックにも使用できるマルチバンドで、非常にクリアでバランスがいいリミッター。
帯域ごとに”Priority”というツマミで優先度を設定することができ、帯域ごとのリミッティングを調整することができます。
Horizonとの違いはノイズ除去系プラグインが収録されています。
ノイズ除去系プラグインは普段から使用するものではありませんが、いざという時に持っておきたいプラグインですね。
Horizon
出典:WAVES
収録プラグイン
表6 HORIZONの収録プラグイン
HORIZON |
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Diamondとの違いで特筆すべきはCLAシリーズ、Riderシリーズ、L3-16です。
CLAシリーズは、様々なアーティストを手掛けたレジェンドエンジニアであるChris Lord-Algeの頭文字を冠したコンプレッサーです。
本人が所有しているヴィンテージコンプをプラグイン化したというもの。
L3-16はL3に近いマルチバンドコンプですが、L3よりもダイナミックスがとても広くマスタートラックに非常に使いやすくなっています。
音圧をしっかりとあげられる分音色の変化は大きいですが、近年の音圧モリモリの風潮には向いていますね。
Riderシリーズは他のトラックの音量を読み込んでそのトラックの音量を自動で調整してくれるというものです。
オートメーションを書く手間が省ける便利プラグインです。
Mercury
出典:WAVES
収録プラグイン
表7 MERCURYの収録プラグイン
MERCURY |
下記プラグイン以外のwavesプラグインが全て収録されています。
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WAVESのプラグインがほぼ収録されているという最強バンドル。
ただし値段はかなり高価になっています。
JJP、CLA、Eddie kramerのシグネイチャープラグインやAPIシリーズなど最高峰プラグインは全部含まれています。
結局どれがおすすめなのか
違いはわかったけど、じゃ結局どれがおすすめなのさ?
と皆さんお思いだと思います。
2020年5月現在の実売価格と収録プラグインを比較した結果のおすすめプラグインは…
GOLDもしくはHorizon
になります!
まずはそれぞれの実売価格を比較してみましょう。
表8 各バンドルの価格の違い
Silver | 約11,000円 |
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Gold | 約11,000円 |
Platinum | 約22,000円 |
Diamond | 約29,000円 |
Horion | 約32,780円 |
Mercury | 約100,000円 |
もちろん予算との相談になりますが、DTM初心者の方はまずGoldを購入してみることをお勧めします。
Platinumにアップグレードする差の1万円と収録プラグインの比較になりますが、初心者の方はまずGoldで含まれている内容で十分です。
Goldに含まれているプラグインを使いこなせるようになってきたら追加していけばいいでしょう。
初心者ではないDTM経験がある方へのおすすめは、Horizonです。
HorizonはDiamondとの比較になりますが、Horizonの強みは何と言っても上記で挙げたCLAシリーズとL3-16。
特にノイズ系のプラグインが欲しいのでなければ、3000円を頑張ってHorizonを選びましょう。
もし予算に余裕があって、DTM経験者の方はもちろんMercuryも選択肢に入ってきますね。
Mercuryは前までかなり高価だったので、10万円以下で購入できるようになったのは驚きです。
まとめ
現在は様々なメーカーから安価で高性能なプラグインが多く販売されています。
数がかなり多くなっているために何を買えばいいか迷っている方も多いでしょう。
色々お悩むのであれば、まずWavesのプラグインを購入してみることをお勧めします。
今後のミックス人生で悩んで時間を浪費するくらいなら、まずWavesプラグインを買ってみましょう。
好みじゃなかったらそれはそれでよし、経験です。
使用プラグインに悩んだ時に、選択肢にWavesがあるというだけで安心感がありますよ。
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