ギターケースはギタリストにとって必需品ですよね。
どこに行くにも必要ですし、自宅でもギターをしまったりします。
なによりもギターケースなしにギターを運ぶことは難しいです。笑
ギターケースの種類は、大きく分けてソフトケース、セミハードケース、ハードケースの3種類があります。
ギターケースを選ぶ基準は、ギターをどのように運ぶかを基準にすると迷いにくくなります。
今回は、ギターケースの種類を紹介します!
ギターケースとは
ギターケースの役割は、「ギターをしまうもの」だけではありません。
ギターケースがカバーの役割も担っているため、衝撃からギターを守ってくれたり、ホコリや湿気などからも守ってくれます!
移動での使用は、ホコリや湿気などから守るというよりも衝撃からギターを守ることが大切になります。
移動手段に合わせたギターケースを選びましょう!
自宅での使用には湿度調整剤をギターケースに入れておけば、嫌な湿気や乾燥からもギターを守ってくれ、錆やカビの発生を予防してくれます。
・夏休みに1週間外出する
・出張で5日間外出する
このようなときはギターケースにしまいましょう!
湿度調整剤とは
出典:Greco
湿度調整剤とは、高湿度のときには湿気を吸収し、低湿度のときには少しづつ水分を放出し、ギターケース内の湿度を調整してくれます。
この湿度調整剤は、ずっと使用できるわけではなく交換が必要になります。
交換時期は、湿度などの環境に左右されてしまうため一概には言えないのですが、おおよそ3ヶ月は使用でき、3ヶ月〜6ヶ月以上での交換を目処に交換することをおすすめします。
ソフトケース
出典:Aria Guitars
表1 ソフトケースの使用場所と運び方
使用場所 | 自宅 |
---|---|
保管 | ☓ |
電車移動 | ☓ |
車移動 | ☓ |
ソフトケースは、ギターケースの種類の中で生地が1番薄く、「ギターを守る」という目的の場合は効果が薄くなります。
生地が薄いためケース自体の収納に優れていて、ケースの置き場所に困ることはありません!
ギターがギタースタンドにあるときのギターケースの置く場所って意外に困ったりしますよね。笑
ソフトケースの場合は、生地が薄いためクルクルと巻いてクローゼットの片隅や、デスクの端っこなど、どこでも便利にしまっておくことができます!
ただ!
忘れてはいけないのは、やはりギターケースの役割は、「ギターをしまうもの」だけではないということです。
ギタリストのみなさんの多くは電車移動だと思います。
そんな我々もフル機材で望むスタジオやライブ以外は電車移動です。
電車移動のときってギターに何かが結構当たりますよね。
駐輪している自転車、駅の改札、スタジオのドア、ライブハウスの階段など、何かしらがどこかしらにコツンコツン当たります。笑
ソフトケースでは、このコツンコツンからギターを守ることができません!
ケースを開けたらギターに凹みや傷が・・・
これはもうショックです、絶対さけたいですよね。
そうです、間違いなく経験済みです。笑
このコツンコツンがあるので、移動時の使用には向いていませんが、ソフトケース自体をどこでもしまっておくことができますし、容易に扱うことができるため自宅での使用には最適です。
ソフトケースのスポンジとは
ソフトケースの中には、スポンジが使用されているものがあります。
スポンジありの場合は、なしの場合よりはギターを守ることができますが、スポンジ自体が柔らかいため、心細さは残ります。
ソフトケースのおすすめ
Aria Guitars / PB-EG
On Stage Stands / GBE4550
セミハードケース
表2 セミハードケースの使用場所と運び方
使用場所 | 自宅、スタジオ、ライブハウス |
---|---|
保管 | ☓ |
電車移動 | ◯ |
車移動 | △ |
セミハードケースは、ソフトケースとハードケースの中間に位置し、ソフトケースよりも保護に優れ、ハードケースよりも持ち運びやすくなっています。
ストラトシェイプのギターはもちろんのこと、Vシェイプなどの変形ギターにも対応しているものもあります。
ギターのボディシェイプの形状に合わせた形になっているため、ギターケース内に隙間がわずかでピッタリと収める事ができます。
「ギターを守る」という目的の場合は、長期保管には向いていませんが、日常の保管には適しています。
セミハードケースは、生地とギターの間に樹脂製の板があるため、ソフトケースのようにクルクルと巻いてしまっておくことができません!
そのため、自宅ではギターをギタースタンドに掛ける場合は、セミハードケース自体の置き場を作ってあげる必要がありますが、この樹脂製の板こそがギターを衝撃から守ってくれています!
樹脂製の板以外にも、落下・転倒時にギターに最も衝撃が加わりやすい、ヘッド部とボディエンド部にはインナーパットが搭載されているものもあります。
この樹脂製の板があることでソフトケースでは気になったコツンコツンなどの小さい衝撃は気にしなくて済みます。笑
もちろん、過度な衝撃には耐えることはできませんので、安心しきらないようにしましょう!
セミハードケースの多くは、リュックサックのように背負えるようになっています。
背負えるセミハードケース
出典:Sadowsky
このような形で、背負えるようになっていて、長さなど自分の背負いやすいように調整することができます。
もちろん手持ちもついているので、その時々の状況に合わせて運び方を選ぶことできます。
そのため電車移動時の使用には最適で、ソフトケース、セミハードケース、ハードケースの中では持ち運びには1番優れています。
ただ機材車での運搬には適していません。
機材車には、ギターアンプやドラムセットなど、ギターよりも硬いものが多く、道の具合によっては、倒れたり、傾いたりします。
そのためセミハードケースではその衝撃に耐えることができず、ギターに傷がついてしまったりします。
そのため機材車での運搬には次に紹介するハードケースが適しています。
セミハードケースのおすすめ
NAZCA PROTECT CASE / LP BK
Sadowsky / Guitar Portbag Plus
ハードケース
表3 ハードケースの使用場所と運び方
使用場所 | 自宅、スタジオ、ライブハウス |
---|---|
保管 | ◯ |
電車移動 | ☓ |
車移動 | ◯ |
ハードケースは、ソフトケース、セミハードケースの中では1番保管に優れています。
ソフトケースやセミハードケースは、ジッパーで開け閉めできる使いやすさや移動のしやすさがありますが、その反面湿気につよくありません。
ハードケースの多くは、軽量で耐久性にも優れたABS樹脂が使用されています。
中には強化ポリプロピレンという素材を使用し、防塵・防水に対応しているツワモノもあります!
ハードケースは気密性に優れているため、ソフトケースやセミハードケースと比べると湿気の影響が少なくなります。
気密性に優れたハードケースで保管する場合もしっかりと湿度調整剤を使用することをおすすめします。
ハードケースの欠点として、自宅ではしまう場所が必要で、かなりかさばります。笑
ハードケース自体に重量があるため、電車移動には適しません。
筋力が必要ですよね。笑
そんな電車移動には適していないハードケースですが、機材車での運搬には最適で、ギターアンプやドラムセットなどが倒れてきても安心です。
もちろん、新幹線や飛行機なども全く問題がありません!
引っ越しの場合もハードケースがあると安心できます。
ごぐまれにですが、
パソコンの画面などが破損・・・
というようなこともあります。
引っ越しは物に衝撃が加わりまので、セミハードケースで引っ越しを考えている方は、ハードケースに変更しましょう。
セミハードケースでの引っ越しの場合は、自分で運んだほう安心です。
ギターにとって1番いい方法を選択してあげましょう!
ハードケースのおすすめ
Road Ready Cases / RRGTRMKII
SKB / 3I-4214-OP
まとめ
ギターケースといっても、用途や目的に合わせて使い分けわけましょう!
どのギターケースも汎用的に作られていますが、購入するときは、自分のギターに合う、合わないとしっかり確認することをおすすめします。
おすすめは日常用としてセミハードケース、保管用としてハードケースです。
ギターは木材でできているため、どちらのケースを使用する場合も湿度調整剤を忘れずに使用しましょう!
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