皆さんは普段の練習やスタジオでどのように音作りをしていますか?
生アンプやアンプシミュレーター、マルチエフェクターなど様々な方法で音作りをしていると思います。
その中でも近年デジタルアンプシシミュレーターは、高級なものなら生アンプと遜色ないほどのクオリティを見せています。
今回そんなアンプシミュレーターの中でも安価でアンシミュ初体験の方へのおすすめハードウェアアンプシミュレーターをまとめていきたいと思います!
アンプシミュレーターとは
出典:Zoom
ギターアンプは本来アンプヘッドで音を作り、スピーカーキャビネットから出た音をマイクで拾うことで音を出しています。
アンプが変われば当然音も変わるし、キャビが変わっても音は変わりますよね。
マイクの角度や立て方一つでも音は変わるのです。
これらをデジタルで再現し、アンプサウンドを再現したのがアンプシミュレーターです。
図1 シミュレーター部分
そしてアンシミュはアンプやキャビネットが何種類も収録されています。
つまりアンプシュミレータを使うことにより
「今日はマーシャルを使おうかな」
「ガンガンに歪ませたいからメサブギー使おう」
なんて事も出来ます。
最新のアンプから手に入らないような名機まで入っているものもあるので、普段使えないようなアンプを使う事も出来ますね。
またアンプだけではなくエフェクターが多数収録されているものが多いので1台だけでサウンドメイクを完結させることができてしまいます。
近年では高級なものは本物のアンプに遜色ないクオリティなので、プロはアンシミュ1台だけでツアーを回っていたりしています。
おすすめの安価アンシミュ
アンシミュは高価なものは何十万円もします。
いきなりそんなものは買えませんよね。
なのでアンシミュ初心者の方に安価で性能のいいモデルを紹介していきます。
Zoom / G3Xn
出典:Zoom
5種類のアンプモデルとキャビネット、70種のエフェクトを収録しています。
PC用のエディターソフトもあり、パッチの編集もソフトで簡単に行えます。
ネット経由でアンプやパッチを無料でダウンロードできます。
このモデルの凄いところは上記のスペックを持ちながら実売価格約2万円というところです。
G3nという下位モデルもありますが、ペダルが付いていないためこちらのモデルをおすすめします。
Mooer / GE200
出典:Mooer
55種類のアンプモデルに26種類のキャビネット、という数多くのモデルが収録されています。
またPCに接続してオーディオインターフェイスとして使用する事も出来ます。
このモデルの特徴としてIRを自分で入れることができます。
「アンプの音自体はいいのにキャビが良くない」ということは安価なアンシミュで度々見られます。
自分でIRを入れらるのならこの点も安心ですね。
IRとは
IRとはImpulse Response(インパルスレスポンス)の略で、簡単にいうとキャビネットシミュレーションのことです。
キャビネットに音声信号が入力された際にどのような音を出すのか、どのような反応をするのかをキャプチャーしたデータのことを言います。
これによりそのキャビネットの特性を再現することができます。
Line6 / POD HD500X
出典:Line6
上記のモデルに比べDSPパワー(処理能力)が強く、多くのモデルが収録され同時使用可能エフェクト数も多いモデルです。
PCのエディターソフトも使いやすく実機をいじらずにソフト内で完結できる操作性を持っています。
またアンシミュ界の老舗であるLine6から出ており、数多くのプリセットを追加ダウンロードすることができます。
YAMAHA / THR10II
出典:YAMAHA
THR10IIは先ほどまで紹介したモデルとは一味違い、キャビネット一体型となっています。
アンプ選択は「CLEAN」や「LEAD」など分かりやすく、空間系エフェクトを一通り備えています。
またこのモデルの特徴としてPCとUSB接続によりオーディオインターフェースとして使用することができます。
DAWソフトの「CUBASE AI」も付属しておりこれを買えばその日からDTMがスタートできます。
これで実売約3万円は素晴らしい。
Line6 / HX Stomp
出典:Line6
ここで少し価格が上がるモデルも紹介していきましょう。
これまで紹介したものよりも少し価格は上がりますが、その分音質も上がります。
出費は増えますがそれにより「高かったんだから使わなきゃ!」とモチベーションも上がりますよね。
近年人気のあるLine6のHelixと同様のモデリングエンジンが使われている本モデル。
エフェクトやアンプもHelixと同様のモデルが搭載されています。
上記で紹介してきたPC用エディター、サードパーティIR対応、強力なDSPなどを搭載しコンパクトな筺体で本家Helixと同様のサウンドを手に入れることができます。
流石のLine6ですね。
Positive Grid / BIAS MINI GUITAR
近年ハードウェアのみならずソフトウェアアンシミュでも定評のあるBIAS。
そのBIASから出ているコンパクトなアンプヘッド型アンシミュです。
300Wという高出力を持ちレコーディングでもライブでも活躍できるクオリティを持っています。
Bluetooth機能を持ちiPhoneなどのモバイル機器からもコントロールが可能となっています。
まとめ
近年は技術の進歩により安価でもクオリティの高いサウンドを手に入れられるようになりました。
PCやモバイル機器用のエディターソフトも当然のようになり、自分でIRを入れたりサウンドメイクの幅もどんどん広がっています。
アンプで音作りからエフェクトまで一台で完成できるデジタルアンプシミュレーターの可能性はどんどん広がっていきますね。
生アンプももちろんいいですが、アンプシミュレータも使いこなせるようになりましょう!
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