ギターのピックの種類はたくさんあり、各メーカーから様々な形、素材、厚さが販売されていますよね。
今回はその中から形を4種類、素材を6種類、厚さの薄い/厚いによる違の比較、そしてアーティストモデルを出音の違いなども含め、ご紹介します!
なおピック8種類を弾き比べた記事を実際の音源付きで書いていますのでそちらもご参考ください。
形
ティアドロップ型
出典:サウンドハウス
ピックに悩んだらまずこれ!と言えるくらい次に紹介する「おにぎり型」と同じく代表的な形で、初心者、中級者、上級者に関わらず多くのギタリストに使用されてます。
先端に向かうにつれて細くになっていくため、弦へのひっかかりや抵抗が少なく、ピッキングすることができます。
もう少し抵抗感がほしいなという方は、先端の細さを試行錯誤することをおすすめします。
おにぎり型
出典:サウンドハウス
ピックに悩んだらまずこれ!と言えるくらい先程紹介した「ティアドロップ型」と同じく代表的な形で、初心者、中級者、上級者に関わらず多くのギタリストに使用されてます。
おにぎり型はトライアングル型とも呼ばれ、3角形をしてます。
ピッキングできる箇所が3箇所あり、どこでも同じ感覚でピッキングすることができます。
ピッキングできる箇所が3箇所あるので、ティアドロップよりも買い替え時期が3倍伸びて節約になります。
おにぎり型を使用しているアーティストの多くは、コードストロークやカッティングといったスタイルを得意としていますが、ジャズ、ロック、メタルといったジャンルで使用しているアーティストも多くいます。
ジャズ型
出典:サウンドハウス
ティアドドロップ型の先端をより細くし、全体的な大きさが小さくなっています。
メーカーによっては、ティアドロップ型の大きさ+ジャズ型の先端といったモデルも販売されています。
使用しているアーティストの多くは、ジャズを得意としていますが、ポップ、ロック、メタルといったジャンルで使用しているアーティストも多くいます。
おにぎり型と比べると、ピック自体の大きさが小さいため、コードストロークやカッティングといったスタイルには慣れが必要です。
サムピック型
出典:サウンドハウス
紹介したピックの中で1番特徴的なのがサムピックです。
フィンガーピッキングで用いる演奏時に、親指にはめて使用します。
フィンガーピッキング時に指(主に親指)で弾くと丸く暖かみのある音になりますが、サムピックを使用することで通常のピックで弾いた音になります。
厚さ
本来ピックは出したい音に合わせて選びますが、自分の弾き方のスタイルが確立していない時期には、弾きやすさで選ぶというのもピックを選ぶときの基準として有効です。
厚いものでは、3.0mmというものもあります。
おおよそ2.0mmくらいの厚みになるとほぼピック自体にしなりがなく、手を動かしたとおりにピックが動きます。
出音のタイミングの違い
厚さによって弦を弾いた時の出音のタイミング(以下、レスポンス)が変わります。
具体的には薄ければ遅く、硬ければ早くなります。
アタック音の違い
弦を弾いた瞬間に発生するアタック音にも影響します。
具体的には、薄ければ丸みがあり、硬ければパリっと輪郭がはっきりします。
アコギでの出音の違い
アコギの場合は、厚みが音に与える影響は大きくなります。
硬ければ輪郭がはっきりするので、アタック感のあるパーカッシブな音になります。
薄ければ丸みがあるので、アタック感が薄い繊細な音になります。
速弾き向きな厚さ
速弾きは、レスポンスの早い硬いピックを使用するのが一般的となっています。
ここで注意しなければいけないのが厚さの薄いピックでも速弾きはできる!という事です。
重要なのは厚さではなく、レスポンスの早さです。
厚さの薄いピックで出音をコントロールできる方であれば、わざわざ硬いピックにする必要はありません。
レスポンスが早い x ニュアンスも捨てない
まさに「いいとこどり」ですよね。
ただ現実は厳しいものでこのような出音になるピックは今の所ありません。
ではどのように実現するのか。
というところなのですが、みなさんギタリストです。
なので、自分自身のピッキングしている手で実現しましょう。
厚い(硬い)ピックを使い、ピッキングしている手の動きをコントロールして、ニュアンスを出す。
ミリ表記がないピックのおおよその厚さ
ピックの中にはミリ表記がないピックもあります。
代表的なものとしてSOFT(ソフト)、MIDIUM(ミディアム)、HARD(ハード)などがあります。
THIN / SOFT |
0.6mm |
---|---|
MIDIUM | 0.8mm |
HARD / HEAVY |
1.0mm | EXTRA HARD / EXTRA HEAVY |
1.2mm |
素材
厚みで出音が変化しましたが、素材を変えることでも出音が変化します。
同じ厚みであっても素材が変われば硬さが変わり、出音が変化します。
セルロイド
出典:サウンドハウス
最も一般的な素材で初心者、中級者、上級者に関わらず多くのギタリストに使用されてます。
クセがないというのが特徴です。
ナイロン
出典:サウンドハウス
柔らかく、アタック感も丸みがあり、出音も暖かみのある音になります。
柔らかいため、アコギとの相性も良いです。
またJazz IIIなどのように厚みがあると柔らかさは感じなくなります。
ポリアセタール
出典:サウンドハウス
ナイロンに特性が似ていますが、ナイロンよりも磨耗に強いため、固く、アタック感もあり、出音も輪郭のある音になります。
デルリン
出典:サウンドハウス
表面がざらざらしていて、滑り止めのようになっています、
そのざらつきのため、出音も少し荒いザラッとした音になります。
ウルテム
出典:サウンドハウス
他のピックとは異なり、「爪に最も近い」「べっ甲に近い」と言われている素材です。
爪に近いということもあり、高音がよくでるのが特徴です。
アクリル
出典:Amazon
とても分厚く、重みがあり、海外製品の中には厚みが1.0cmを超えるものもあります。
透明度が高く、厚みが1.0cmあっても透き通っています。
アーティストモデル
JIM DUNLOP / John Petrucci Jazz III
出典:サウンドハウス
各メーカーからアーティストモデルが販売されています。
アーティストモデルは既製品とは違いアーティストの好みの硬さ、厚さ、素材で作られています。
ピック選びに迷ったらまずは自分の好きなアーティストのモデルを買うというのもピックを選ぶときの基準として有効です。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
こうして一覧で見てみると、形×素材×厚さ×出音×弾きやすさの兼ね合わせて選ぶことがわかりました。
何を一番の選定基準にしてピックを選ぶかは個人差になりますが、やはり本来は出音でピックを選ぶということが大切になると感じました。
この記事を参考にしつつ自分に合ったピックを探してみましょう!
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