マルチエフェクター、コンパクトエフェクターにかかわらず、エフェクターを運ぶためには必要なのがエフェクターボードです。
エフェクターボードは、エフェクターをしまうだけのものではありませんよね。
大切なエフェクターを壊さないためにもエフェクターボードを活用していきましょう!
今回はエフェクターボードの種類を紹介します!
エフェクターボードとは
出典:KANDA SHOKAI
エフェクターボードとは、使用しているエフェクターをしまえ、しまった状態のままスタジオやライブで使用することができます。
エフェクターボードの蓋を開けるだけでしまった状態のまま使用することができるため、エフェクターの接続順やセッティングした状態を保ったまま使用することができます。
エフェクターボードには、ソフトケース、セミハードケース、ハードケースの3つがあります。
エフェクターボードの役割は、「エフェクターをしまうもの」だけではありません。
エフェクターボードがカバーの役割も担っているため、衝撃からエフェクターを守ってくれたり、ホコリなどからも守ってくれます!
移動での使用は、ホコリなどから守るというよりも衝撃からエフェクターを守ることが大切になります。
運び方によって選ぶことができますので、エフェクターをどのように運びたいかを先に決めておくと選びやすくなります!
エフェクターの固定
手持ちや機材車で運んだあと、蓋を開けてみるとエフェクターボード内でエフェクターの位置がズレたり、セッティングが少し変わってしまうことがよくあります。
- 左右上下のどこかにギュッと寄っている・・・
- ミドルのベストセッティングをやってみつけたのに・・・
なんてことよくありますよね。笑
ただ、0から再セッティングということにはなりにくいのでエフェクターを持ち出す際には、エフェクターボードは欠かすことができません。
このような位置のズレやセッティングのズレは、マジックテープを使用することで予防することができます!
マジックテープ付きエフェクターボード
もともとマジックテープが付属しているエフェクターボードもあります。
最初からマジックテープで固定したい場合はおすすめです!
マジックテープ
マジックテープは、エフェクター側にオスを貼り、エフェクターボード側にはメスを貼って使用します。
エフェクターボード側に貼るメスは、敷き詰めることもできますし、エフェクターを固定する部分のみに貼ることもできます。
敷き詰めるとその分だけ固定できる範囲が広がりますが、その分コストがかかります。
マジックテープのノリは暑さに弱い
マジックテープのノリは暑さに弱く、夏場の炎天下に置いておくとノリが溶けてしまいます。
機材車などそうですよね。
ノリが溶けるとマジックテープのオスとメスはくっついていても、マジックテープとエフェクターがズレたり、剥がれたりしますので注意しましょう!
マジックテープの貼り方
貼り方は1人1人違って当たり前ですので、今回は定番の貼り方を紹介します!
定番の貼り方として
- ぐるっと1周する
- 全体に貼る
の2つがあります。
図1 マジックテープの貼り方
ぐるっと1周する方は、ハサミなどでのカットが必要になりますが、必要な部分のみ貼るため無駄がありません。
一方、全体に貼る方が楽ですが、マジックテープを使用する量も増えるため、コストがかかります。
このように、自分の好きなように貼ることができますので、自分なりの工夫をしましょう!
これもまた楽しみの1つですよね!
結構あーでもないこーでもないとやっていると時間忘れます。笑
エフェクター側に貼るオスのマジックテープ
エフェクターボード側に貼るメスのマジックテープ
選ぶときのポイント
エフェクターボードを選ぶときの最大のポイントは、使用したエフェクターが全部入るかです。
大きさですよね。
エフェクターボードを購入し、いざエフェクターを並べてみたら
- 幅が足りなくて入らない・・・
- 上下2列にしかったのに・・・
- あと1cmあれば・・・!
これはなんとしても避けたいですよね。笑
実際には、使用するエフェクターが増えてくるとこのようなことがあります。
ただ、増えてきてからなので、これはエフェクターボードの買い替え時期、または使用するエフェクターを見直す時期です。
大きさで忘れてはいけないのは、パッチケーブルです。
エフェクターを繋げるパッチケーブル分のサイズもしっかりと確認しないと入らないことがあります。
パッチケーブルの種類にもよりますが、エフェクターとエフェクターの間を6cm〜7cmほどで想定しておくのがおすすめです。
6cmほどの場合はぴったりめ、7cmほどの場合はゆったりめになります。
実際にエフェクター同士を繋げて図ってみることをおすすめします!
エフェクターボードには、外部寸法(外側)と内部寸法(内側)があります。
エフェクターがしまえる大きさは内部寸法の大きさになりますので、確認するときは必ず内部寸法を確認するようにしましょう!
専用ケース
BOSSのGT-1000やLINE6のHelixの場合は、専用ケースがあります。
専用ケースは、それだけがしまえる大きさになっているため、ぴったりとしまうことができます。
ただ、コンパクトエフェクターも使用する場合は、入りきらなくなりますので注意しましょう!
ソフトケース
出典:KANDA SHOKAI
表1 ソフトケースの運び方
電車移動 | ◯ |
---|---|
車移動 | ☓ |
特徴
ソフトケースと言うととても薄いイメージがありますが、ギターケースのソフトケースとは違い、エフェクターを配置する側には硬い樹脂製の板が入ってます。
そのため、重さが軽く、ある程度の衝撃に耐えることができるため、手持ちでの電車移動におすすめです!
ギターケースについては下記記事も参考にしてください。
ソフトケースの中には、肩からかけられるよう紐が備わっているものもあり、手持ちタイプ、肩掛けタイプと状況によって持ち方を変えられるため便利です。
収納
外側にあるポケットもとても便利ですね!
シールド、電池、ピックケース、弦などギターケースに入らない小物を収納することができます。
運搬
硬い樹脂製の板は過度な衝撃には耐えることができず、機材車での運搬には適していません。
機材車には、ギターケース、ギターアンプやドラムセットなど、ソフトケースのエフェクターボードよりも硬いものが多く、道の具合によっては、倒れたり、傾いたりします。
ソフトケースではそのような過度な衝撃に耐えることができず、エフェクターの故障の原因になりますので注意しましょう!
おすすめ
PALMER / PEDALBAY 40
ON STAGE STANDS / GPB3000 Pedal Board
T-REX / TT SOFT BAG 45
セミハードケース
出典:SKB Cases
表2 セミハードケースの運び方
電車移動 | ◯ |
---|---|
車移動 | △ |
特徴
ソフトケースがより頑丈になったのがセミハードケースです。
セミハードケースは、ソフトケースの硬い樹脂製の板よりも硬い素材で、ケース全体を覆っています。
そのため、ソフトケースよりも重くなりますが、様々な衝撃からエフェクターを守ってくれます。
ケースの内側にスポンジがあるものもあり、そのスポンジでエフェクターを押さえつけるためケース内でエフェクターが移動しにくくなっています。
ケース自体の形状が変形しないため、ソフトケースでやりがちな「無理やりしまう」ということができないので、購入時には大きさをしっかり確認しましょう!
収納
ソフトケースと同様に肩からかけられるよう紐が備わっているものもあり、手持ちタイプ、肩掛けタイプと状況によって持ち方を変えられ、外側にあるポケットにシールド、電池、ピックケース、弦などギターケースに入らない小物を収納することができます。
運搬
セミハードケースは、機材車で問題なく運ぶことができます。
ただ、ギターケースやドラムケースがハードケースだったりすると衝撃による故障の不安が残りますよね。
ギターケースやドラムケースがハードケースの場合は、エフェクターボードもハードケースにすることをおすすめします!
おすすめ
SKB / SC2111
SKB / SC2316
ハードケース
出典:ARMOR
表3 ハードケースの運び方
電車移動 | ☓ |
---|---|
車移動 | ◯ |
特徴
ハードケースは、ソフトケース、セミハードケースの中でもっとも頑丈にできています。
そのため、様々な衝撃からエフェクターを守ってくれ、機材車で問題なく運ぶことができます。
ハードケースは、小型のもから大型のものまであり、用途によって大きさを選ぶことができます。
収納
ソフトケース、セミハードケースにはあった外側のポケットはありませんので、シールドなどの小物はエフェクターボード内にエフェクターと一緒にしまうか、別の方法で運ぶ必要があります。
エフェクターボード内にエフェクターと一緒にしまう場合は、エフェクターの設定値のズレの原因になりますので、注意しましょう!
運搬
ハードケースって一見とっつきにくいですよね。
でも実は小型のものはとても一般的に使用されています。
コンパクトエフェクターが3つほど入る大きさ、頑丈さ、価格など、エフェクターが増えてきた時点ではとても扱いやすくなっています。
手持ちもでき、機材車にも問題なく運べます。
一方、大型のハードケースは、ハードケース自体がかなり重く、手持ちには適しません。
筋力が必要ですよね。笑
そんな電車移動には適していないハードケースですが、重い分とても頑丈のため、機材車での運搬には最適で、ギターアンプやドラムセットなどが倒れてきても安心です。
もちろん、新幹線や飛行機なども全く問題がありません!
心強いですよね。
機材車での移動が多いギタリスト、機材自体が多いギタリストにはおすすめです。
おすすめ
CLASSIC PRO / CPEC700
ARMOR / PS-1C
PEDALTRAIN / PT-M20-TC
まとめ
大きさや運び方など、自分に合うものを選ぶことができるので選ぶこと自体楽しめますよね。笑
エフェクターボードを組むことは、簡単でもあり、とても奥が深く難しくもあり、エフェクターボードを組むこと自体に魅力があります。
- エフェクターをどう配置すれば踏みやすいかな・・・
- 電源は上側に配置する!けど左右はどうしよう・・・
など、やりたいことをどうエフェクターボードで実現していくかが鍵です。
自分にあったエフェクターボードを見つけて、よりギターライフを楽しみましょう!
お悩み相談コーナーと題し、いただいたギターに関するご質問に回答するコーナーがあります。
小さな悩み、大きな悩みなどに関わらず、気楽にご質問ください。
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